地域づくり考房『ゆめ』の学生プロジェクト◎いただきます!!と松本市環境政策課で共同制作したレシピ集「親子でつくろう 絶品!おうちごはん」が完成しました✨
◎いただきます!!は、食品ロス削減を意識したレシピの作成活動を行ってきました。
昨年度は、子どもを対象としたレシピ作成に力を入れ、新村地区児童センターの子どもたちに参加してもらい料理教室を開催しました。
昨年11月、以前より活動へご協力いただいていた松本市環境政策課から、子ども向けレシピ集のご提案をいただき、作成に取り掛かりました。
レシピ集の作成を中心になって進めたメンバーのうち、人間健康学部 健康栄養学科 2年 服部優花さん・今井遥花さんの2名にインタビューを行いました。
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▼レシピ集作成の提案を受けた時の話を教えてください。
お話を初めて聞いた時は、大変そうだな…という印象でした。中心となって進めていくメンバーがすぐには決まらなかったのですが、当時1年生だった3人が手を挙げて取り組み始めました。
▼どんな思いでレシピ集を作成しましたか?
“子どもたちに食品ロスについてもっと知ってもらいたい”、“楽しく料理するきっかけにしてほしい”、“野菜を食べてほしい”といったことを思い、先輩たちが過去に作成したレシピを見直したり、新しいレシピを考えたりしました。
例えば、先輩の考案した「グラタン風ポテトサラダ」は、少しでも野菜を食べてほしいという思いから、にんじんや青菜が少量ずつ入っています。
「もやしのナムル」は子どもたちの嫌いじゃない野菜ランキング上位のものを使ったり、「つくね風豆腐ハンバーグ」には子どもが普段あまり口にしないであろう薬味を取り入れたりと、材料選びも工夫しました。
また、「しらたき入り和風パスタ」は食感や色味を楽しめるように意識しました。
▼作成を進めていく中で、大変だったことはありますか?
とにかく文章作りが大変でした!
オーブンの予熱を開始するタイミングをいつにするか、材料を混ぜる時にダマにならないような表記はどうするかなど、誰が読んでもわかりやすく作りやすい文章へ整えるのに苦労しました。
各レシピに、食品ロス削減を意識できるよう「のこさんぞうメモ」を添えてありますが、そちらも大変でした。初めは、図書館で見つけた参考文献から引用させてもらおうと考えていたのですが、各出版社に問い合わせた結果はすべて掲載NGでした…。そこで、講義で学んだ内容を元に、環境政策課の方と相談しながら1つずつ作成しました。
▼講義で学んだことが、今回の活動に活かせたのですね。
そうですね。ほかにも、講義の中で先生が話してくれた栄養素に関する豆知識が印象に残っていて、テストには出ないけどマーカーを引きました(笑)そういったものも「豆ちしき」として掲載しました。
▼活動を通して、新たに学んだことはありますか?
健康栄養学科の先生にお願いし、考案したレシピを事前確認していただきました。作り方や栄養バランス等はもちろん、「彩りに青みがないから、しそを足してみたらどうか」など、完成後の見た目にも配慮するようなアドバイスをいただき、勉強になりました。
また、今回、写真撮影をプロの方にお願いしました。さつまいもを使った料理の時に、背景にさつまいもの輪切りを置いたのですが、色が変わらないようにギリギリまで水につけておくけれど、撮影の時は水が滴らないように素早くセッティングしているのを見て、すごいなぁと思いました!他の料理も、彩りよく見えるようにミニトマトを添えたり、あえて中心をずらして撮影したりと、私たちだけでは思いつかなかった撮影方法が多く、とても参考になりました。
他にも、環境政策課の方とのやり取りはメールで行いましたが、普段あまりメールを使う機会がないので勉強になりました。
▼最後に、完成した感想を教えてください。
とにかく楽しかったです!
健康栄養学科の先生方や環境政策課の方、カメラマンさんなど色々な人に支えていただいたおかげで完成させることができました。本当にありがとうございました!
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4月9日には、『ゆめ』で活動する他のプロジェクトのメンバーにも声掛けし、レシピ集の完成発表会を開きました。
各新聞社の方にも取材にお越しいただき、地域の方々への発信も行うことができました。
レシピ集は、松本市内の児童センターやスーパー等で無料配布する予定です。見かけた方はぜひ手に取ってみてください!